How Tomcat Works その4

Chapter 6 : Lifecycle

複数のコンポーネントで構成される製品は、あるコンポーネントが開始すると依存するコンポーネントが開始する、あるいはあるコンポーネントが停止すると依存するコンポーネントが停止するなど、ライフサイクルの管理が必要になってきます。ミドルウェアでは定番の概念だと思います。
Lifecycleインターフェースにはstart(),stop()のメソッドが定義されており、各コンポーネントに実装させることでライフサイクルの見通しがよくなります。実際、Containerに限らず、相当数のクラスがLifecycleを実装しています。基本的にはあるコンポーネントがstartすると、自分の管理下にあるコンポーネントをstartさせます。stopの場合も同様です。
LifecycleはさらにLifecycleListenerを登録し、ライフサイクルの各ポイントで呼び出すこともできます。処理ロジックを切り出したいときに使います。

Chapter 7 : Logger

あまり特筆すべきことはありません。Tomcat5.0までは独自ロガーが実装されていて*1、結構違和感があったのですが、Tomcat5.5以降はcommons-loggingを使っています。

*1:5.0では独自ロガーとcommons-loggingが混在している・・・